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翻訳に関するよくある誤解
AI 翻訳が広まるなかで、特許翻訳をめぐって生まれやすい誤解があります。ここでは、その一つひとつに、ip-pro の運用の実際でお答えします。
AI・機械翻訳が、人の翻訳に置き換わるという見方
特許翻訳の難しさは、訳文そのものよりも、技術内容の正しい理解、クレーム解釈への影響、出願・権利行使を見据えた表現にあります。AI・機械翻訳は、翻訳作業を補助する有力なツールです。ip-pro では、その出力に対し、特許翻訳の経験を備えた翻訳者が一文ごとに確認・修正する運用で扱っています。
AI 翻訳を使っている翻訳会社は、どこも同じだという見方
違いは、どの工程で使っているのか、どこまでを人が確認しているのか、データをどう管理しているのか、翻訳成果物に誰が責任を持つのか、にあります。ip-pro では、これらを案件ごとに文書化し、お客様に運用の中身をお渡しします。
MTPE(機械翻訳 + ポストエディット)は簡易翻訳だという見方
ip-pro のポストエディットは、文法の修正や表現の調整にとどまる作業ではありません。特許翻訳として成立するよう、技術的意味の正確性、クレーム解釈への影響、用語・表記の整合性を、特許翻訳の経験を備えた翻訳者が確認し、必要に応じて修正します。MTPE は、人の判断が組み込まれた工程として運用しています。
人力翻訳ならツールを使っていないという見方
人力翻訳とは、「人がすべての判断を行う」翻訳のことです。ip-pro でも、人による判断を中心に据えながら、翻訳管理システム(TMS)や翻訳メモリを補助的に活用し、用語整合と一貫性を高めています。道具の使用と判断の所在は、別の話です。
AI を使うと、翻訳データが学習・再利用されるという懸念
ip-pro の運用では、翻訳データはお客様ごとに分離管理し、他のお客様の案件への流用や機械学習用途での外部提供は行いません。アクセス権限は案件担当者と管理者に限定します。技術そのものの是非ではなく、データの取り扱いと管理体制が問われる領域です。
翻訳手法は、翻訳会社が決めるものだという見方
ip-pro では、翻訳手法を ip-pro 側だけで決めることはしません。人力翻訳と、機械・AI 翻訳+ポストエディット(MTPE)― 案件ごとにお客様と相談し、決定権はお客様にあります。
AI・機械翻訳に対応しないと取り残されるという焦り
重要なのは、流行に乗ることではなく、お客様の方針と案件性質に応じた選択肢を持つことです。ip-pro は、人力翻訳と MTPE(機械・AI 翻訳+ポストエディット)を運用しています。お客様の方針が段階的に変わっても、柔軟に対応できる体制です。
ip-pro の翻訳体制については、あわせてご覧ください: