特許翻訳– Patent Translation –

納品された翻訳文のチェック、大変ではないですか?

特許翻訳の「品質」問題

一般的に翻訳会社は、登録翻訳者個人による翻訳を提供します。その翻訳にばらつきが出ないよう、統一的かつ画一的でミスの無いように様々なツールなどを用い、さらに用語などのデータベースを活用して当該分野に適した翻訳に仕上げます。これを「高品質」な翻訳、としていると思います。

翻訳者はお客様から翻訳に対する様々な注意事項や指示を受け、それに基づいて翻訳を行います。そして翻訳者自身の経験と知識から蓄積された自身の品質基準に基づいて翻訳をすることでしょう。

しかし、それでお客様が満足する翻訳となるとは限りません。

ip-proの考える「品質」

どんなに経験と知識が豊富なベテラン翻訳者であっても、そのテクニックのひとつひとつがすべてのお客様に通用するわけはありません。また、お客様の要求する品質を十分に満たす翻訳を一人で行うことは困難です。

ip-proの考える「品質」とは、翻訳会社や翻訳者が規定するものではなく、お客様が規定するもの、です。

翻訳者個人の知識とスキルだけに頼った翻訳者基準の翻訳をするのではなく、お客様が求める品質に基づいて翻訳することが大事なのです。

ip-proではこの考え方をベースに全ての社内体制を構築、お客様に真に「求められている」翻訳を提供できるよう、あらゆる方策を講じ、徹底しています。

お客様が求める「品質」を徹底的に追求

ip-proは、私たちの追求する「品質」とお客様が求める「品質」を決して混同しません。翻訳会社や翻訳者の品質を押し付けるのではなく、「お客様が規定する」品質を提供するため、謙虚にお客様に向き合います。そして、日々、お客様の戦略、方針、ニーズ、背景を的確に把握するための方策と体制を見直し、更新しつづけます。

Face client, Think client, With client 〜 それが私たちのスローガンです。

ip-proは、翻訳サービス提供者(TSP)ISO17100を取得しております。
「特許・知財(日英・英日)」分野を取り扱う企業として、国際規格が要求する厳しい条件をクリアしております。

ip-proの特許翻訳ソリューション

ip-proは特許翻訳を単なるサービスではなく、特許翻訳ソリューションとして提供します。

ip-proの特許翻訳は、「求められている品質」へのコミットメントをベースとしています。その上で、画一的な特許翻訳サービスを提供するのではなく、お客様によって、また案件によって異なる翻訳「品質」に対して、「理想の翻訳」を追求すべく、最適化されたチームを組んでカスタマイズサービスを提供します。

特徴1.特許翻訳に特化

翻訳会社の多くは数ある翻訳サービスのポートフォリオの一部として特許翻訳サービスを提供していますが、ip-proは特許翻訳に特化した翻訳サービスを提供しています。

翻訳例
  • 出願明細書
  • 公開公報(IDS、調査、情報提供、訴訟用)
  • 中間処理
  • 各種補正書
  • 優先権証明書用翻訳
  • 他、知的財産業務、部門業務関連翻訳全般
対応言語
  • 英語
  • 中国語(簡体字、繁体字)
  • ドイツ語
  • 韓国語
  • スペイン語
  • その他欧州言語

言語によっては提携会社との協力により翻訳サービスを提供

特徴2.知的財産の実務経験を積んだスタッフが中心

私たちは、知財部門(企業や特許事務所)で実務経験を積んだスタッフを中心に翻訳サービスを提供しております。これは、知的財産のプロフェッショナルの真のニーズに応えるためには、一般的な翻訳のスキルだけではなく、実際に知財の現場で培った知識と経験をもとに蓄積したスキルとノウハウこそが重要であるという信念に基づくものです。

特徴3.チームで「お客様の求める品質」に向き合う

お客様の品質を理解し、追求するためには、コーディネータ、翻訳者、チームの翻訳者、チェッカーといった関係者のコミュニケーション、協力と情報共有が欠かせません。チームでお客様の品質に徹底的に向き合う体制と姿勢を整えております。

特徴4.丁寧なヒアリングと密なコミュニケーション

ご依頼内容については、丁寧なヒアリングと密なコミュニケーションによって事前に疑問点・不明点を解消し、求められる「お客様品質」を徹底的に理解します。その際には思い込みや、偏りが生じないよう、複数人でチェック・確認します。

特徴5.社内スタッフが翻訳

ip-proの特許翻訳は、原則的に社内スタッフ※1※2が行います。これはip-proの特許翻訳の大きな特徴の1つです。

特許翻訳は特に秘密事項が多い翻訳です。お客様品質に近づけるためには、細かな案件情報、お客様情報の把握は必至です。それを実現するためには、社内スタッフが責任をもって翻訳をすることが理想と考えております。ip-proの提携翻訳者に依頼する場合もありますが、その際でも、最終的な確認・管理は社内のスタッフが責任をもって行うことで、セキュリティとお客様規定の品質の確保を両立しています。

※1社内スタッフは英語翻訳者のみになります

※2社内スタッフによる翻訳率は93%です(2017~2021年実績

翻訳者の育成

お客様の求める品質に近づくためには、個人の知識・スキルの向上も非常に大事であり、基本的なことです。社内で勉強会を行ったり、会社で推奨している試験の受験を目指したり、技術や言語に関して、チームで、また個人で努めています。

また、重要なセキュリティポリシー遵守の教育は都度行い、実践の徹底を行っております。

知的財産翻訳検定

ip-proは、客観的な翻訳者の翻訳品質レベルを広く理解いただく必要があることも理解しております。社内スタッフ個人としてもそれぞれが対外的評価のある知的財産権や言語に関する様々な資格を有しておりますが、ip-proとしては特定非営利活動法人 日本知的財産翻訳協会(NIPTA)が実施している「知的財産翻訳検定」の受験、合格を推奨しています。現時点(2022年)での合格認定者は以下の通りです

  • 和文英文 電気/電子工学1級 合格認定者 5名
  • 和文英文 機械工学1級  合格認定者2名

翻訳サービスに関する国際規格ISO17100:2015において、翻訳者の資格が規定されています。
a) 翻訳関連の高等教育機関の卒業資格
b) 翻訳以外の高等教育機関の卒業資格+2年以上の翻訳実務経験
c) 5年以上の翻訳実務経験
また翻訳者登録制度も導入され、特許翻訳に関しては、日本知的財産翻訳協会が主催する知財翻訳検定の1級合格者が上級プロ翻訳者、2級合格者が、この制度のプロ翻訳者の要件となっています。

翻訳の進め方

ip-proの特許翻訳はカスタマイズサービスですので、お客様毎に翻訳の進め方は異なりますが、大まかには以下の通りです。

STEP
お客様専属のチームを編成

翻訳者の得意分野や経験を考慮しながら、お客様ごとの担当翻訳者を複数人あらかじめ設定します。

STEP
情報管理体制の構築

お預かりする情報資産を厳重に管理するため、セキュリティに配慮したシステム環境をお客様個別にご用意します。専任のシステム管理者がインフラストラクチャレベルでこれを暗号化、ACLでアクセス権者を極めて限定的にして、厳重に分別管理します。

STEP
ヒアリング、コミュニケーション

担当営業、コーディネータは、窓口としてお客様の要望、好みをできるだけ細かく理解します。全体的な要望、個別案件の要望、担当者別の要望、統一的に行うべきこと、形式的な事項、その他細かい要望を引き出します。クライアントの情報は、内容に応じて関係者間で共有します。

社内のコミュニケーション

担当翻訳者は、コーディネータが集めた情報と依頼内容をもとに翻訳を進めますが、翻訳者が収集したお客様の情報や過去のフィードバックも確認し、また当該お客様チームの他の翻訳者に翻訳に関する注意事項を直接確認することも行います。

お客様とのコミュニケーション

翻訳において疑問に感じたら、事前にお客様に質問や相談をします。リーダー翻訳者が、担当翻訳者の技術内容理解・質問の内容の適否について確認をしたうえで、お客様に質問します。
質問を事前にすることで、誤った翻訳や事後の修正を回避することができます。また具体的な質問に対するお客様の対応によって、お客様の翻訳の好みや方向性がよりよく理解できます。

STEP
翻訳

特許翻訳では、適切な表現はその都度変わります。自分の思い込みに偏ってしまわないよう、難しい表現に遭遇した場合には他の翻訳者とコミュニケーションをとって、自分本位の翻訳にならないよう、他者の意見も取り入れて、よりよい表現を見つけます。

提供いただいた資料はしっかり把握し、特に図面や表などをしっかりと確認し、原文の内容を十分に理解したうえで翻訳することを心掛けています。字づらだけで訳すことのないように、図面や表で内容を理解することは翻訳者間で徹底しています。

特許明細書の請求項は特許出願明細書の翻訳において一番重要な部分という認識にもとづき、権利範囲がお客様が意図されるものに反して狭くなったりすることように翻訳することに努めています。表現が限定的にならないか、明細書本文との整合性を考慮し、用語等をよく検討して、適切な権利範囲となるような表現を採用します。場合によってお客様に相談の上、用語の選定や訳文の作成を進めていきます。

STEP
チェック(バイリンガルチェック+モノリンガルチェック)

英語ネイティブによるチェックで英語表現のミス、不明瞭さを回避し、より分かりやすい翻訳文をめざします。

STEP
コーディネータによる納品前チェック

お客様からのご依頼通りの納品物が仕上がっているかを最終確認します。

STEP
納品

予めお客様との間で定められた方法で納品物を納品いたします。

STEP
フォローアップ

納品後の質問や修正依頼には、担当した翻訳者が速やかに対応いたします。どんなタイミングでも担当翻訳者が速やかに対応できるように、原則的には社内スタッフが翻訳を担当しています。質問や修正事項は、当該チームの翻訳者および関係者で情報共有されます。外部翻訳者が翻訳する場合でも社内の翻訳者が当該件のチェック担当兼責任者として、納品後のフォローアップにおいても対応いたします。

いずれの段階においても、社内スタッフが責任をもって担当させていただきますので、お客様の情報、案件の情報を過去の情報やエピソードも含めて不足なく入手して理解することで、お客様の要求品質に近づくことを実践しています

お客様が真に求める「理想の翻訳」を追求します

ip-proは小規模ながらも多くの、大企業・中小企業、特許事務所、各種法人、国際機関などの幅広いお客様にその理念に基づく翻訳品質をご評価いただき、継続したご支持をいただいております。

私たちは、様々なバックグランドや経歴を持ったスタッフで構成されており、多岐にわたる分野に対応できる体制を整えております。各翻訳者は、お客様目線で、権利化を意識した、翻訳を行っております。また、弊社の、チームワークを大事にする理念のもと、互いに協力し、情報の共有を行い、お客様の満足いく品質に仕上げております。さらに将来にわたって安心してご利用いただけるよう、体制をさらに強化させ、そして、お客様のグローバル化の一助となるよう、突き進んでいきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ip-pro株式会社 翻訳ソリューション部 リーダー 杉原誠

私たちは、他のどの翻訳サービスよりも高品質でかつお客様にご満足いただける翻訳を提供いたします。私たちは、原文内容の理解、技術内容の調査、ミスの防止、読みやすい翻訳文の作成等、翻訳の品質に対して決して手を抜きません。すべてはお客様にご満足頂きたいという思いによるものです。柔軟かつ客観的な目で翻訳文を見ることができ、また翻訳文をよくするために必死になれるスタッフばかりが集まっています。私たちに是非、お客様の知財戦略のお手伝いをさせてください。

ip-pro株式会社 品質保証WG 村田裕一

ip-proの特許翻訳をぜひお試しください。お問い合わせ、トライアルのご応募をスタッフ一同、心よりお待ちしております。